今日は生産者の方よりも、バイヤー向けの情報になります。
市場や卸売り業者に出向けば作物は仕入れることができますが、
美味しい作物となるとそれを作れる人から仕入れることになります。
しかし誰が美味しい作物を作っているのかというのはあまり出回ってきません。
というわけで、今回は私がもしバイヤーだったらこの人達から仕入れるというのを
紹介していきたいと思います。
西出隆一さん、西出会のメンバーの方々
まず最初に紹介するのは石川県穴水町で農業をされている
西出隆一さん。
<引用:https://hontabe.blog.fc2.com/blog-entry-9.html>
科学的な有機農業を実践し、農薬を使わずにトマトやきゅうり等を
栽培されています。
東京大学農学部出身。
そして栽培しているきゅうりの葉の状態がこちら。
<引用:https://hontabe.blog.fc2.com/blog-entry-9.html>
葉の大きさがコンパクトになっており、上を向ています。
また、西出隆一さんを講師とした西出会という会があり、
全国に会員がいるようです。
こちらの方でも指導されている様ですが、最近になって解散したようです。
しかしリサール酵産のHPのトピックスをみると、
新しく活動していらっしゃるようです。
西出隆一さんは肥料はぼかし肥を使っており、
会員の方にもぼかし肥を進めているようです。
著書として西出式微生物農法という本を出されています。
※本はリサール酵産で発売されましたが、
完売しているため購入不可能
西出隆一さんが作った作物は「どんたく」という
スーパーマーケットで買うことができます。
また、西出会のメンバーの中の1人に
「いちじくの志田ファーム」を経営されている
志田さんという方がいらっしゃいます。
http://www2.tokai.or.jp/shida/info.htm
あくまで私の感覚ですが、西出隆一さんの知恵と技術は
日本の農業界で頂上に位置すると言っても過言ではない気がします。
潮田武彦さん、潮田武彦さんの農業コンサルを受けた方々
潮田武彦さんは人参作りの名人で
人参物語まるごと100%にんじんジュース
で6次産業化を成功させています。
作られた人参は、アクが無く、生で食べると柿の味がする。
このレベルの品質の人参だからこそ、他の添加物を一切使わずに
人参だけを使ったジュースができるということです。
このレベルの品質の作物を作れるということは、
既に科学的な農業が実践できているとも言えます。
よって、潮田武彦さんが新しい作物を作れば、
当然ながら美味しい作物が出来るというわけです。
そして今現在は、その経験と技術、知識を活かして
農業コンサルタントをされています。
コンサルタントをしているところの1例として
株式会社農園貞太郎の大根を見てみましょう。
葉がコンパクトで上を向いてますね。そして厚みもある。
光合成の能力は葉の大きさではなく厚み(体積)で大きくなるので、
その分甘くなるわけです。
コンサルタントをしている所はたくさんありますが、
その他の一例として、北海道のメロン農園である寺坂農園にも
潮田武彦さんは農業コンサルを行っています。
乳酸菌もみがらぼかしで作られた作物
これはライフメールという会社が販売されている資材と
もみ殻+α(米ぬか等)を合わせて作るぼかし肥料のことです。
この乳酸菌もみがらぼかしを使うとどうなるのかというと、
ズッキーニの場合はこのようになります。
葉がコンパクトで上を向いていますね。
こちらはGAB・FARMINGで作られているズッキーニですが、
更新が止まっている状況です。
ちなみに乳酸菌もみがらぼかしを使ってトマトを出荷しているところは
グランドファーム神尾というところがあります。
http://www.grandfarm-kamio.com/
共通していること
さて、以上で私が仕入れたいと思う人等を紹介してきましたが、
共通していることがあります。
それは葉がコンパクトで上を向いていること。
もう少し突っ込むと厚み(体積)があって触るとギザギザしていること。
この状態の葉が出来ているかどうかが、
美味しい作物の状態という事になります。
ちなみに、ぼかし肥というのは発酵肥料です。
そしてぼかし肥はアミノ酸として吸収されます。
ということで私がバイヤーだったらどこから仕入れるか?
について紹介してきました。
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