暑い日の作業は空調服と水冷服、どちらがいいのか?

作業着

気温が上昇して暑くなってくる季節になると、
・朝の外での仕事を終えると汗だく
・ビニールハウスの中での作業となると日中は熱すぎて無理
なんていうことがあると思います。

そこで涼しく快適に作業するための作業着として
空調服と水冷服が注目を浴びていますが、
どちらを選べばよいのかを考えるためには、
まず人体がどのような仕組みで体温を冷やしているのかを知る必要があります。

人体の体温の下げ方について

人体の体温の下げ方にには4つあります。

① 放射 (輻射)

「 放射 (輻射)」 とは、
温度が高いところから低いところに熱が
遠赤外線で移動することをいいます。

トンネルの中にはいったらすごくひんやりするのは、
人の体温よりもトンネルの壁の温度の方が低いため、
「 放射 (輻射)」 が起きているということになります。

発汗(蒸発)

これは皆さんがご存知の通り、汗をかいてそれが蒸発した時の
気化熱で体温を下げるというものです。

対流

対流」 というのは、
液体や気体により熱が移動することをいいます。

水風呂の中に入ってひんやりしたり、
扇風機で涼しくなるのは「対流」によるものです。

④ 伝導

これは熱が物質で運ばれることです。
冷えてる飲み物のペットボトルに触れると手も冷たくなりますよね。
これが「伝導」です。

以上が人体の体温の下げ方4点になります。
作業着で涼しく作業ができる=人体の体温の下げ方のどれかを利用していることになります。

空調服が利用している人体の体温の下げ方

「空調服」はファンによる送風で涼しくさせるという仕組みです。




つまり、「発汗(蒸発)」「対流」による温度調整(放熱)がしやすく
するようにして、涼しさを感じやすくするようにしていると考えられます。

しかしながら、外気の空気を送風するため、外が暑ければ熱い風が
送付されてきます。

水冷服が利用している人体の体温の下げ方

水冷服は、服にチューブが縫い付けられており、そのチューブに
冷水を循環させて体温を下げるという仕組みです。


チューブ自体は冷水で冷えており、着用している衣服と接触している。

これは「伝導」「 放射 (輻射)」 による温度調整(放熱)がしやすく
するようにして、涼しさを感じやすくするようにしていると考えられます。

外気が暑くても冷水が循環しているので常に冷やされている状態が続きます。

結論:涼しさ重視なら水冷服

どちらが涼しいのかの結論をいうと、水冷服です。
というのも、暑い部屋で扇風機にあたり続けてもそれほど涼しくならなかったり
することがあっても、保冷材などを背中にあてたりした方が涼しくなるスピードが
早く感じるからです。

つまり、 「発汗(蒸発)」「対流」 よりも 「伝導」「 放射 (輻射)」
の方が体温を下げるスピードが速く上げにくくする実感があるということです。

ただし、水冷服の涼しさを維持するためには30分毎にタンクを冷やしている
保冷剤を変える必要があります。


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