作物が日照不足や過湿といった気象条件等によって弱っている場合、
対策としては肥料を与えて回復させる方法があります。
しかし、固体の肥料の場合、吸収されるまで時間がかかるため、
回復する前に枯れてしまう・・なんていうこともありえます。
そこで即効性のある「葉面散布」が有効になってきます。
葉面散布とは?
農業になじみの無い方にとっては、肥料をやる=固体の肥料を散布するというイメージ
があるかもしれませんが、実は肥料は固体以外に液状になっている「液肥」というものがあります。
この「液肥」を作物の葉っぱに散布することを「葉面散布」といいます。
しかし、実は葉面散布を行っても「葉から全体に回る成分」と
「全体に回らない成分」があります。
これは私が研修でとある研究所で聞いた話になります。
葉面散布で全体に回る成分
葉面散布で全体に回る成分は、
窒素、亜リン酸です。
ちなみに、亜リン酸の場合は吸収されやすいんですが、
効果はじわじわと後から出てくるようです。
その為、葉面散布で散布するなら窒素、亜リン酸が効果的と言えます。
葉面散布で全体に回らない成分
では、葉面散布で全体に回らない成分は何かというと
カルシウムとホウ素です。
葉っぱからは吸収されるものの、葉っぱからは移動しないため、
全体には行きわたらないそうです。
つまり、カルシウムやホウ素を葉面散布しても効果はあまり得られないと言えるでしょう。
これらの成分をもし散布するのであれば固体か、あるいは液肥として根に吸収させるのが
良いかと思います。
ちなみに、根が吸収できる肥料の大きさはヘモグロビン位の大きさと言っていました。
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