農業のニュースを見ていると無人運転のトラクターの開発についての
記事をよく見かけます。
しかし無人運転トラクターにもいろいろな問題点があります。
その問題点について私Yakanの視点で書いていきたいと思います。
最低一人は必要
無人運転トラクターは、有人監視が必要だったり、
リモコン操作が必要だったりと完全に無人ではないため、
無人トラクターが圃場で仕事をしている間に自分が離れた場所での
仕事ができない、つまり別作業を同時並行で進行することができないことになります。
また、道路を走行する場合は人が乗って運転をしなければなりません。
そのため、圃場で有人監視が不要になった場合でも、他の作業場に移動するためには
誰かしらに迎えに来てもらう必要があるため、トラクターを移動する人と圃場を
移動するために迎えに来る人の計2人が必要となります。
コストがかかる
無人運転ということは自動運転機能が備わっていることになりますが、
その機能(GPS機能等)が通常のトラクターと比較すると5割以上割高になっています。
機能が多いということは、その分だけ故障しやすくなるということです。
故障するということは、修理費、つまりメンテナンス費用もかさむことになります。
また、有人トラクター1台+無人トラクター1台で経営をしていく場合、
トラクターを保管する場所の大きさも2倍は必要となるため、
保管場所のコストもかかってしまいます。
<参考元: https://www.j-cast.com/2017/07/30304131.html?p=all >
大規模経営以外には必要が無い
例えば水稲の場合、30馬力級のトラクターでは作業可能の面積は
20~23haとされています。
一方、イセキ、クボタが販売している無人運転(自動運転)トラクターの中では
最低でも60馬力あります。
単純に計算すると60馬力級のトラクターの場合は水稲で40~46haが作業可能
範囲面積ということになります。
ということはまず馬力からして大規模経営をしていなければ
導入するメリットが無いとも言えます。
<参考元: http://www.maff.go.jp/j/council/sizai/kikai/16/pdf/data2-2_4.pdf >
<参考元:https://agrijournal.jp/renewableenergy/43833/ >
無人運転よりも有人の自動運転
無人運転のトラクターについての問題点を上げてみました。
ただ、無人ではなく人が乗用している状態での自動運転は評価できるところがあります。
というのも、トラクターも車両なので圃場で運転していれば結構疲れます。
しかし自動で運転してくれるのであればその疲労も激減するかと思います。
また、有人の運転では難しい畝と畝の間をタイヤが通り抜けるような真っすぐな作業も
自動運転に任せれば簡単にできたりします。
結局のところは、自動運転をどう生かしていくかが今後の課題になりそうです。
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