国産なのに食料自給率を下げているもの

畜産

食料自給率についての話題が上がると、日本は食料自給率が低いという
声をいつも耳にします。

が、実際にスーパーに買い物をしに行くと外国産よりも国産のモノのほうが
多かったりします。

実は畜産におけるカロリーベースや生産額ベースの食料自給率は
国産であっても、輸入した飼料(外国産の飼料)を使っていたら
食料自給率にはカウントしないことにしています。

では実際、外国産飼料が使われているものと、
国産の飼料のみが使われている割合を品目別自給率を使って
見ていきましょう。
<参考元: http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/011.html

牛肉の場合

牛肉の場合の品目別自給率は以下の様になります。

牛肉で国産と表示されているのは、36%になります。

カロリーや生産額ベースの食料自給率に飼料のことを当てはめると
対象となるのは10%となりますね。
36%の国産の牛肉の内、餌から国産で賄っているのは10%となります。

和牛でも餌の定義が無い様だったので、外国産の飼料100%の和牛もあるかもしれません。

豚肉の場合

牛肉の場合の品目別自給率は以下の様になります。


豚肉で国産と表示されるのは48%になります。

カロリーや生産額ベースの食料自給率に飼料のことを当てはめると
対象となるのは6%となりますね。

牛肉と比べると豚肉の国産品の自給率は高いですが、餌も国産だけを使っているとなると
6%と牛肉よりも低い割合になります。

鶏肉の場合

鶏肉の場合の品目別自給率は以下の様になります。

鶏肉で国産と表示されるのは64%になります。

カロリーや生産額ベースの食料自給率に飼料のことを当てはめると
対象となるのは8%となります。

国産の割合は牛肉<豚肉<鶏肉となりますが、
飼料まで国産にした場合の割合は 牛肉>豚肉>鶏肉となっていることに
何かしらの関連性がありそうな気がします。

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