排水が悪い畑をどう改善していくか?

農業

畑で作付けをしている人にとって、雨は非常に大切な存在でもありますが、台風やゲリラ豪雨のような雨量になると、排水が悪い畑は冠水してしまい、病気にもなりやすく収量も落ちるので必ず改善していかなければなりません。改善する方法はいくつかありますので見ていきましょう。

①溝を掘る

排水をよくするために最も手軽な方法として、畑に溝を掘るというのがあります。
溝を掘って水が外に出るようにすれば、排水の悪い畑でも多少は水はけがよくなります。
しかし手作業だと時間がかかりすぎるので、管理機やトラクターの作業機を使って溝を掘る方が良いでしょう。また、畑の外に水が流れるように溝に少し角度を付けて上げないと掘ってもそこに水が溜まったままになってしまいます。

②客土する

排水の悪い畑の特徴として、周囲の道よりも低い位置にあることがあります。水は低い場所に流れていくので、それを防ぐためには周囲よりも土を高くする作業(客土)をする必要があります。
しかし、客土をする場合は結構コストがかかります。例えば10aの面積は1000㎡なので、10cm客土するとなると、1000×0.1=100、100㎥分必要となります。
100㎥を重量に換算すると、 1㎥あたりの土の比重が1.8tなので、180t必要となります。
10tダンプで180台と土の料金よりも送料が高くなりそうです。
しかし、客土作業は周囲から水が入ってくるから周囲に水が流れるようになるに変わるので、
冠水状態になりにくくなります。これから何十年も使う土地であればそれだけ投資する価値はあると思えます。
※客土と言っても作付けに適した土を選びましょう。

③暗渠排水を設置する

暗渠排水は、圃場の地中の中に排水路の代わりとなる穴の開いたホース( コルゲート管 )を入れて、そこに水が来たらホースの外に排水されるようになっています。
コスト的には暗渠排水が良いと思いますが、数年経過すると目詰まりが起こり設置した当初よりも排水性は悪くなります。詰まった場合は、動噴に逆噴射ノズルを付けて暗渠排水の中を掃除する必要があります。
ちなみに疎水材はカキガラが良いと聞いたことがあります。

④客土と暗渠排水を設置する

これから畑の排水をよくするために、客土と暗渠排水を設置しようとする場合、
まず必ず先に客土を行った方が良いです。というのも、客土をする前に暗渠排水を
設置してしまうと客土しているときに重圧で潰れることがあるからです。また、暗渠排水の入れ替えはかなりのコストと費用が掛かるので、入れ替えではなく新規に設置するという考えでやった方が良いと思えます。

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